導入事例

シンガポール工科大学

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Engage Awards 2021 Dreamers
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Webページ構築にかかる時間

要約

Situation

当初Drupal 7で構築されたSITのWeb構造は、それほど大規模で複雑なものではありませんでした。その後、飛躍的な成長に伴いコンテンツもダイナミックに進化。そのため、オーディエンスにとって魅力的なオンライン体験を継続的、かつ大規模に作り上げなければならないという課題に直面していました。

Challenge

旧式のWeb構造とデザインレイアウトは、SITのデジタルと編集のニーズをサポートできなくなり、拡張性とメンテナンス性に欠けるカスタマイズを余儀なくされました

Our Solution

Acquia Cloud Platform

Results

新しいCMSであるDrupal 8では、さまざまなコンテンツに合わせた新しいレイアウトをより迅速に構築することができるため、以前はHTMLコーディングで1〜2日かかっていたページ構築が、内蔵コンポーネントを使えば30分以内に完了するようになりました。

クライアント

SITは、経済界の成長分野に的を絞った応用的な学位プログラムを、仕事と勉強を統合した独自の教育法で提供しています。 学生の学習体験に応用研究が織り込まれており、学生は実際の業界の問題に取り組み、ニーズを満たす解決策を生み出します。 SITは生涯学習の文化を学生に浸透させ、業界で必要とされるスキルに重点を置いています。

背景

SITのWebコンテンツを管理するコーポレートコミュニケーションチームは、現在のコンテンツに対応しつつ、将来のコンテンツ拡張を見据えた、ユーザー中心のデザインで柔軟性のあるシステムが必要だと考えていました。 チームが欲しがっていたのは、マイクロサイトを作成する機能と、メンテナンスと拡張を容易にするために同じDrupalコアを使用することでした

課題

  • 非効率的なコンテンツ制作: コンテンツ編集は自分たちで行えるが、機能追加や新機能の追加は非効率的で柔軟性に欠けている。 レイアウトのコントロールが甘く、デザインに一貫性がない。
  • 一貫性のないデザインパターン:限られた数しかないDrupalページテンプレートに過度に依存し、魅力的なコンテンツを持つ新しいページを作成されない。 ブランドの一貫性に大きな影響があり、バージョンアップしたDrupal 8のCMSとうまく融合できるデザインシステムの必要性が生まれた。
  • マルチサイトの移行管理:SITがDrupal 8 CMSを使用してWebをリニューアルするのに伴い、サイト用の新しいコンテンツを開発する必要があった。 移行に際しては、既存のコンテンツを保持し適切に処理する必要もあった。

 

新しいデザインシステムを使い、学部や職員名簿などの既存のマイクロサイトをDrupal 8 CMSに移行することに加え、単一のコードベース上に構築される予定のマイクロサイトに対する柔軟性、ガバナンス、ローンチの速さも求めていました。

ソリューション

Acquia Cloud Platformは、SITのビジネス・ニーズをサポートする最適なソリューションとして浮上しました。 Acquiaのサポートにより、SITはプラットフォームの更新を一元化。さらに、セキュリティとコンプライアンスを維持するクラウドを、同社のネットワーク全体で活用することができるようになりました。 これにより、SITは大学の各部門や関係者の間で、複数のサイトをシームレスに管理することができるようになったのです。 Acquia Cloud Platformの導入により、SITは以下のことを実現しました。

  • 新しいデザインシステムの確立:ブランドの一貫性を確保し、新しいコンテンツやページの開発を容易にするため、SITはデジタルエージェンシーのパートナーであるPixel OnionとAcquiaと協力し、初めてとなるデザインシステムを開発。 これは基本的な構成要素であるUIパターンや、SITのデザインルールに基づいて作成・開発されたものです。 Drupal 8 CMSと統合され、SITのコンテンツ編集者がより自律的かつ効率的にコンテンツを構築できるようになりました。
  • レイアウトビルダーを開発: コンテンツ編集者の制作作業を向上させるため、柔軟でダイナミックなレイアウトビルダーのコンポーネントリストを開発し、これまで以上に迅速かつ効率的に部門サイトをサポート・作成できるDrupal 8 CMSを実現しました。

成果

デザインシステムとDrupal 8 CMSを統合することで、SITは一貫性を保ちつつ、より魅力的なコンテンツをWebプラットフォーム上で制作できるようになりました。 統一されたデザインシステムによって、SITは再利用可能なコンポーネントの共有ライブラリとガイドラインを手に入れ、ユーザーはWebページの構築とコンテンツの作成をより迅速に行うことができるようになりました。 効率性と一貫性が高まったことで、SITはデジタルでの拡張性と持続可能性を高めることができました。 従来SITでは、HTMLコーディングで1〜2日かかっていたページ構築。今では組み込みコンポーネントを使用し、30分以内に完了するようになりました。