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Digital Asset Management

WCM vs. DAM:ウェブコンテンツ管理とデジタルアセット管理の違い

May 10, 2023 5 分で読めます
ウェブコンテンツマネジメント(WCM)とデジタルアセットマネジメント(DAM)を区別するための重要なポイントを探ります。
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デジタルアセットマネジメント(DAM)とウェブコンテンツマネジメント(WCM)ソフトウェアの境界が少し曖昧だと感じているのは、あなただけではありません。9,000社以上のマーケティングテクノロジー(マーテック)ベンダーが存在する中で、この2つのシステムはどちらもデジタルコンテンツの管理に重点を置いています。

そのため、どのプラットフォームが自社にとって最適なのかを判断するのは難しいかもしれません。しかし、それぞれのソリューションの利点や連携方法など、ニーズを事前に理解することで購入の妥当性を証明し、ビジネス目標を達成するのに助けとなるでしょう。

ウェブコンテンツマネジメント(WCM)とは?

ウェブコンテンツマネジメント(WCM)システムは、ウェブページのコンテンツを維持、管理、編集するために使用されます。WCMのツールにより、ユーザーはプログラミング言語の知識がほとんどなくても、ウェブコンテンツを作成・管理することができます(ただし、基本的なコーディングの原則をある程度理解しておくと便利です)。

WCMソフトウェアは、コンテンツマネジメントの中でも特にウェブに特化したサブセクションです。AAIM(情報画像管理協会)は、その主な特徴を次のように挙げています。

  • ウェブサイトを設計・構成する機能
  • コンテンツをコントロールし、掲載するための準備を行うことができる機能
  • 出版プロセスの主要部分の自動化

WCMプラットフォームの中には、ウェブコンテンツを整理するためのメディアマネジメントを提供する製品もあります。

WCMはDAMとどう違うのか?

WCMとDAMの両システムは、デジタルコンテンツを保存・管理し、掲載準備中のコンテンツを確認・承認するためのツールを搭載しています。

しかし、WCMとDAMにはいくつかの重要な違いがあります。例えば、下記のようなものです。

  • コンテンツの構造: DAMシステムではすべての資産にメタデータが適用され、検索やダウンロードが簡単にできるようになっています。WCMシステムでは、あるファイルがウェブサイトやブログのどこで使われているかを示すことはできますが、コンテンツを整理するためにメタデータを使用するわけではありません。
  • コンテンツの配信: WCMシステムは、実際のウェブページの整理や保存を含め、コンテンツをウェブに公開するように設計されています。しかし、DAMシステムは、様々なチャネルを介して複数のエンドポイントにコンテンツを配布します。高度な権限付与機能により、ファイルの共有、埋め込み、ダウンロード、変換を安全に行うことができます。

 

  • コンテンツの共有: WCMシステムに収容されたコンテンツは、ウェブサイトを作成するために使用されます。一方DAMシステムは、さまざまな用途や関係者のためにコンテンツを保存します。また、DAMシステムには、異なるユーザーグループがどの資産を利用できるかを制御するためのセキュリティと権限ツールがあります。そのため、DAMソリューションでは、社内のチームと社外のパートナーの両方がシステムにアクセスして、必要なコンテンツを探したりダウンロードしたりすることができます。

 

  • コンテンツの変換: WCMプラットフォームは、リッチメディア(画像、音声、動画など)のリポジトリを提供しますが、DAMシステムは、リッチファイルの保存、プレビュー、Webまたは印刷用に最適化されたバージョンへの変換を行うように設計されています。システム内でファイルを変換できるため、複数のバージョンを保存する必要がなく、スペースを節約でき、更新する必要があるのは1つのアセットだけなので、エラーの発生率も低くなります。

WCMよりDAMの方が優れている?

ユーザーがウェブサイトを作成し、関連するコンテンツを保存する機能を提供するソリューションをお探しなら、WCMシステムが最適な選択肢となるでしょう。

しかし、目的がマーケティングシステム全体のコンテンツハブとして機能するソリューションを見つけることであるならば、DAMはWCMよりも多くのメリットがあります。ここでは、そのいくつかを紹介します。

 

  • コンテンツを一つにまとめる: 写真、ビデオ、文書、ポッドキャスト、製品情報などを一元化して検索できるライブラリを作成。し、アセットの適切な使用と再利用を促進
  • 権限付与と管理: ブランドマネジメントのプロセスを改善するために、チャンネルごとにブランドを管理しながら、チームがコンテンツを自由に利用できるようにする
  • 強力なデータ分析を活用: エンベデッドビュー、シェア、ダウンロードなど、アセットのアクティビティを追跡することで、コンテンツの使用状況を把握し、戦略の意思決定に役立てられる

どちらも導入するべきか?

DAMとWCMの両システムの技術的な強みを検討した結果、両方のシステムが必要であると認識されるかもしれません。結局のところ、両者は全く異なるツールなのです。しかし、この2つのシステムが連携することで、ワークフロー全体に大きな効率性をもたらすことができるのは、朗報と言えるでしょう。

DAMとWCMプラットフォーム間の統合により、DAMサイトに保存されているクリエイティブコンテンツをWCMシステムにスムーズにプッシュすることができます。そのため、例えばウェブサイト上のファイルを更新する必要がある場合、DAMソリューションに最新バージョンをアップロードするだけで、自動的にオンラインで公開が可能です。

略語が多すぎ?

マーテックの世界では、カテゴリー、ベンダー、略語など、その種類に枚挙に暇がありません。デジタル空間に多くのプレイヤーがひしめいているのですから、似たようなものがあっても不思議ではありません。しかし、WCMとDAMシステムに関しては、機能の違いは明らかです。マーケティングシステム全体の強力なコンテンツハブをお探しなら、DAMへの投資で大きな恩恵が得られるかもしれません。

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注:この記事はWiden.comに掲載されたものです。

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