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アクイア認定デベロッパーの試験準備に必要な5つのステップ

April 20, 2020 1 分で読めます
アクイア認定デベロッパーの試験の構成に関する洞察、準備方法、そして試験に役立つヒントを5つのステップでご紹介します。
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2014年にアクイア認定プログラムがスタートして以来、Drupalに従事する多くの方々が資格を保有しています。2019年11月からDrupal 8トラックの資格の日本語試験を公開し始めたことで、日本でDrupal認定資格を受ける人数も日に日に増しています。

アクイアが提供する11種類の資格の中で一番取得者数の多いのは「アクイア認定デベロッパー」で、現在ではDrupal 7と8を合わせて世界中に3,000名弱の資格保有者がいます。

では、アクイア認定デベロッパー試験を受験する際に、どのような準備が必要でしょうか?
この記事では、アクイア認定デベロッパーの試験の構成に関する洞察、準備方法、そして試験に役立つヒントを5つのステップでご紹介します。

ステップ1:ゴールを理解する

アクイア認定デベロッパーは、中~上級レベルのDrupal開発スキルを検証するために設計された試験です。

試験で求められる知識

  • Drupalベースのソリューションの設計、開発、導入
  • フロントエンドとバックエンド開発のためのコアとなるDrupalの基本アーキテクチャのベストプラクティスを理解する
  • Drupalを使用したアプリケーションのフロントエンド、バックエンドの開発・保守
  • 新しいDrupalモジュールやテーマの開発と実装
  • 既存のモジュールやテーマのカスタマイズと拡張

上記の知識レベルは初心者向け、というより、ある程度の期間(例えば6ヶ月以上)のDrupal経験を要するものです。もしあなたがDrupalの経験が6ヶ月未満でDrupalに慣れていないのであれば、まず手始めに「アクイア認定サイトビルダー」試験から着手するのも手です。

実際のDrupalプロジェクトで6ヶ月以上の経験があれば、この試験を受けることを検討して、次のステップに進みましょう。

ステップ2:試験の構成を理解する

試験は、Drupalの開発者がマスターする必要がある必須知識の4つのドメインに分かれた60の問題があります。

ドメイン

配分

1.0 基本的なウェブ開発概念

10%

2.0 サイト構築

30%

3.0 フロントエンド開発 (テーマ作成)

25%

4.0 バックエンド開発 (コーディング)

35%

合計

100%

試験の準備をするためには、Drupalの3つのコアドメイン(サイト構築、フロントエンド開発、バックエンド開発)を十分に理解している必要があります。

もしあなたのDrupalの仕事がこれらのドメインの1つまたは2つに集中していて、他のドメインの知識、理解、経験がない場合は、時間をかけて他のドメインを学ぶ必要があります。

ステップ3. 試験問題の性質を理解する

試験で出題される問題はすべてシナリオベースです。各問題はシナリオ、質問、選択肢の3つのパートから構成されます。シナリオはDrupalサイトでのユースケースやクライアントの要件などの状況を記述しています。


シナリオ

あなたは、人気のあるローカルニュースのポータルサイトを運営しています。その地域に住むモバイルアプリ開発者が、モバイルアプリ上でコンテンツを配信する許可を求めています。また、コンテンツをHTML形式ではなく、フィードとして利用できるようにするように求めています。

質問

最新記事の一覧をRSS形式で提供するにはどうすればいいですか?

選択肢

  • 記事のコンテンツタイプのみをフィルタリングして、フィード表示でViewを作成する。
  • 記事のコンテンツタイプのみをフィルタリングするページ表示のViewを作成し、フィルタオプションでRSSフィルタを有効にする。
  • 記事のコンテンツタイプのみをフィルタリングするページ表示のViewを作成し、フォーマットオプションでフォーマットされていないリストの代わりにRSSフィードを選択する。
  • 記事のコンテンツタイプのみをフィルタリングしたページ表示のViewを作成し、View用の.tpl.phpファイルを変更し、RSSフォーマットで出力をレンダリングする。

ご覧のように、問題は事実やコード、構文を純粋に暗記するのではなく、Drupalの概念や知識の応用に依存しています。多くの質問に答えるためには、ドキュメントや書籍の長いリストを読むだけでは十分ではありません。

ステップ4:自分の強みと弱みを評価する

経験豊富なDrupalistは、自分の強みよりも弱点を知っている可能性が高いでしょう。ステップ2でリストアップされた4つのドメインを読みながら、自分のスキルレベルを判断しているかもしれません。あるドメインの方が他のドメインよりも経験豊富で熟練しているのは当然のことです。また、あるドメインの中では、あるトピックについては実地経験があるが、他の領域については触れたことがないということも十分に考えられます。

私たちは、試験のドメインとトピックに関して、スキルと専門知識の自己分析を行うことをお勧めします。

各トピックに対して、あなた自身のスキルを0~10段階でランク付けしてください。知識や経験が全くない場合は0を、そのトピックを完全にマスターしている場合は10とします。

ドメイン 1.0

基本的なウェブ開発概念

スコア(1 - 10)

1.1

HTMLおよびCSSに関する知識を実証

 

1.2

JavaScriptおよびjQueryプログラミング概念を識別

 

1.3

バージョン管理におけるGitの使用方法を実証

 

ドメイン 2.0

サイト構築

スコア(1 - 10)

2.1

基本的なデータ構成の構築における適切なフィールドおよびフィールド設定によるエンティティタイプを作成し構成する能力を実証

 

2.2

コアエンティティのカスタムフォームおよびビューモードを構築するためのディスプレイモードの設定能力を実証

 

2.3

コンテンツの分類と整理のためのタクソノミーボキャブラリーおよびタームを作成し、使用する能力を実証

 

2.4

ブロックタイプの設定、ブロックライブラリの管理、ブロックレイアウトの設定を行う能力を実証

 

2.5

メニューを使用して、メインナビゲーションシステムと代替ナビゲーションシステムを構築する能力を実証

 

2.6

コンテンツリストページ、ブロック、フィードを構築するためのビューの作成と設定の能力を実証

 

2.7

サイト構成をエクスポートするための構成管理機能を使用する能力を実証

 

2.8

コア多言語対応機能を用いた多言語対応ウェブサイトの構築能力を実証

 

ドメイン 3.0

フロントエンド開発 (テーマ作成)

スコア(1 - 10)

3.1

カスタムテーマまたはサブテーマの作成能力の実証

 

3.2

テーマ作成の概念に関する知識の実証

 

3.3

Twig構文を使用する能力の実証

 

3.4

レイアウトコンテンツ定義のためのTwigテンプレートの構築またはオーバーライドする能力の実証

 

3.5

カスタム出力をオーバーライドするためのテンプレート前処理関数の記述能力を実証

 

ドメイン 4.0

バックエンド開発 (コーディング)

スコア(1 - 10)

4.1

コアまたはオブジェクト指向型PHPを用いたコーディング能力を実証

 

4.2

Drupal機能拡張のためのDrupal APIを使用したカスタムモジュール開発能力を実証

 

4.3

コードを用いたデータの保存、検索能力を実証

 

4.4

その他必要なAPIの対応能力を実証

 

4.5

Drupalコーディング規約を用いたコーディング能力を実証

 

4.6

サイト構成またはカスタムコードにより発生するサイトパフォーマンスの問題の分析、解決能力を実証

 

4.7

サイト構成またはカスタムコードにより発生するセキュリティの問題の分析、解決能力を実証

 
4.8 コアのテストフレームワークを用いたテスト記述能力を実証  
  • 8+スコアのトピックは、あなたの強みです。
  • 5〜7のスコアを持つトピックは、準備が必要です。
  • 5以下のトピックは、あなたが準備やガイド付きの指示の多くを行う必要があります。

ステップ5:弱点分野への取り組み

準備が必要なトピックのリストができたら、次の2つの課題に直面することになります。

  • トピックのための文書や知識のリソースを探して勉強する
  • 学ぶべきトピックを網羅した十分な実践的なケーススタディを見つける

2つ目の課題は、より困難なものになりそうです。ここでは、3つのコア・ドメインについてのいくつかの提案を紹介します。

サイト構築


ケーススタディ:

  • あなたやチームが過去1年間に取り組んできたDrupal 7プロジェクトをいくつか(3~5)レビューしてみましょう。
  • サイトで使用されているコンテンツタイプ、フィールドの設定、表示設定、ボキャブラリー、ブロック、メニュー、ビューを確認します。

質問:

  • なぜそのような構成になっているのか?
  • 何を変更したり、改善することができますか?
  • クライアントによって提起された問題やサポート要求は何ですか?
  • 初期設定にどのような変更を加えたのか、またその理由は何ですか?

フロントエンド開発


ケーススタディ:

  • あなたのチームが開発したカスタムテーマを検索します。
  • 可能であれば、そのベースとなったソースデザインやワイヤーフレームを入手してください。
  • テンプレート、CSS、JavaScriptのファイルを確認します。
  • テーマで実装されている前処理機能を確認します。

質問:

  • テーマはデザイン通りに実装されていますか?そうでない場合、どのような変更が必要だったのか、その理由は何ですか?
  • テーマリージョンは最適ですか?冗長性はありますか?
  • テーマの設定はありますか?
  • テーマ内のCSSとJavaScriptのファイルはどのように呼び出されますか?
  • 前処理関数は使用されていますか?それはなぜですか?

もしあなたのチームが開発したテーマにアクセスできない場合は、公開されているテーマのソースコードを調べてみても良いでしょう。自分でテーマを作成すれば、さらに知識が磨かれます。

バックエンド開発


こちらのドメインでは、Drupal API、コアのフックシステム、およびそれらのアプリケーションを総合的に理解していることが期待されます。バックエンド開発やモジュール開発に携わったことがない場合、この試験の準備は難しいかもしれません。

このドメインの準備のために、モジュール開発の有償トレーニングに参加したり、シンプルなモジュールを自作することをお勧めします。独学で学習している場合は、モジュールのサンプルコードが詰まっている Examples for Developers モジュールも参考になると思います。

さいごに

アクイア認定試験に合格した受験者は、アクイア認定リストに掲載され、高いスキルを持つエンジニアを求めているパートナー企業やユーザー企業にアピールできます。ぜひ認定試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、アクイアジャパンでは定期的に試験に関するキャンペーンを行なっています。Twitterfacebookで最新情報をチェックしてみてください。

免責事項:この内容は、アクイア認定デベロッパー試験の準備のためのアドバイスを提供することを目的としており、合格を保証するものではありません。

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