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Drupalが20周年を迎えました

20年前の2001年1月15日に、Drupal 1.0.0がリリースされました。 Drupalの生みの親であるDries BuytaertがDrupalの歴史を振り返ります。

今からちょうど20年前の2001年1月15日、Drupal 1.0.0を世に送り出したのは、 私が22歳で大学を卒業したばかりの年でした。 当時は、Drupalが世界中の35分の1のウェブサイトを動かし、多くの人々に影響を与えることになるとは考えてもいませんでした。

何事にも言えることですが、Drupalが正しくできたこともあれば、もっと違ったこともあります。 最近、DrupalCon Europe 2020の基調講演でこのことについて話しましたが、ここではいくつかの考えをまとめておきます。

20年経ってもなおDrupalに取り組んでいる理由

私は自分のために何かを作るためにDrupalを始めました。 Drupalが成長するにつれ、私の中の「なぜ」、つまりDrupalに取り組む理由は進化していきました。 私はDrupalのエンドユーザーや非ユーザーへの影響をより気にするようになりました。 今日、私はOpen Web上のすべての人に関心を持っています。

影響力を最適化するということは、誰にとっても動作するソフトウェアを作ることを意味します。 近年、私たちのコミュニティは、障害を持つユーザーのためのアクセシビリティや、インターネット接続が遅いユーザーのための画像の遅延読み込みなどの機能を優先しています。 Drupalの優先事項は、Open Webを構築する上ですべての声が反映されるように、コミュニティ内で多様性とインクルージョンを促進し続けることです。

Drupalのための3つのお願い事

Drupalの20歳の誕生日を機に、私が将来望んでいることについて考えてみました。 この誕生日のお願い事をいくつかご紹介します。

Birthday wish 1: 進化を止めない

私が2001年にDrupal 1をリリースしたとき、当時は世界の人口の7%しかインターネットにアクセスできませんでした。 まだスマートフォンやモバイルウェブは存在していません。 現在の有名なインターネット企業の多くは、当時はスタートアップ(Googleなど)か、まだ立ち上がっていない(FacebookやTwitterなど)状況でした。

Drupalに影響を与えた主要なテクノロジーイベントのタイムライン (最初のモバイルブラウザ、ソーシャルメディアなど)

Drupal誕生の後に発生した、直接的または間接的にDrupalに影響を与えた技術的な出来事の一覧です。 関連性を維持するために、Drupalはそれらの多くに適応する必要がありました。

なぜDrupalはこの数年間、我々の身近なテクノロジーと関連性を保ち、繁栄し続けてきたのでしょうか?

何よりもまず第一に、20年前に存在し、現在も存在し、20年後も存在するであろう問題、つまり、人々や組織がコンテンツを管理する必要があるということに私たちはずっと焦点を当ててきました。 長期的な問題に取り組むことは、関連性を保つのに確実に役立ちます。

次に、私たちは(オープンソースで公開することによって)Drupalを採用しやすくして、かつ、技術トレンド(モバイルウェブ、API-First、複数の対話チャネルのサポートなど)の流れに追従しています。

Drupalの素晴らしいところは、私たちが進化と革新を止めないことです。

Birthday wish 2: 使いやすさへのこだわりを継続

長い間、私はDrupalの技術的な純粋さばかりに注目し、ユーザー体験をおろそかにしていました。 私のこのこだわりは、同じ志を持った人々を多く惹きつけ、 その結果、Drupalは、開発者向けのユーザー体験ばかり高くなり、コンテンツ作成者のようなあまり技術的でない人たちにとっては使い勝手が悪くなってしまいました。

最初から、非技術的なエンドユーザーについて考えることにもっと時間を費やしておけばよかったと今になって思います。 今日、私たちはDrupalの使いやすさ、すぐに使い始められる体験などをより重視するようになりました。 私たちは今後もこの点に注力していきます。 私たちは今後もこの点に注力していきます。

Birthday wish 3: オープンソースを維持・規模拡大するための経済システム

今では、スポンサーによる貢献がDrupalの成長にプラスの影響を与えていることは容易に見て取れます。 例えばDrupalの全貢献の3分の2は、約1,200人の商業のコントリビューターによるものです。

私は、商業的な関与を受け入れるだけではなく、それ以上のことをする必要があると考えています。 商業的な関与を受け入れ、奨励し、促進する必要があります。 前に説明したように、Drupalへの貢献を最大化するためには、Maker(OSSに貢献・投資する組織や人)に報酬を与える必要があります。 Drupalを含むオープンソースコミュニティの中で、今日、これを上手く行っているところはありません。

なぜそれが重要なのでしょうか?

多くの点で、オープンソースが勝っているからです。 オープンソースは、ベンダーにロックインされることなく、より高品質なソフトウェアを低コストで提供します。 Drupalはオープンソースの勝利を支援してきました。

しかし、オープンソースプロジェクトの拡張と維持は依然として困難です。 今後何十年にもわたって繁栄するオープンソースプロジェクトを作りたいのであれば、オープンソースプロジェクトの創造、成長、持続可能性をサポートする経済システムを作る必要があります。

もう一つの選択肢は、プロプライエタリなソフトウェアが私たちの生活のほとんどの面を支配しているという世界から抜け出せなくなることです。

あと10年もすれば、DrupalのMakersに対するインセンティブモデルは、オープンソースの持続可能性の世界的な例になると私は予測しています。 私たちは、オープンソースをより持続可能で、より公平で、より平等で、より協力的なものにする方法を見つける手助けをします。 そうすることで、Drupalはオープンソースが世界を席巻する有力な後ろ盾となるでしょう。

ありがとう

2019年のDrupalCon Seattleで撮影した集合写真です。

2019年のDrupalCon Seattleで撮影した集合写真です。

Drupalコミュニティがなければ、Drupalは今の場所にはありませんでした。 コミュニティとその成長は私に活力と刺激を与え続けています。 過去20年間、Drupalの改善と構築に貢献してくれたすべての人に感謝します。 私は皆さんから学び続けています。 20歳の誕生日おめでとう、Drupal

— Dries Buytaert

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