導入事例

ポートランド州立大学(PSU)

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Professor teaching students in a college lecture hall
216

3ヶ月でゼロから作り直したサイト数

0

2段階にわたるサイト立ち上げに成功した際のダウンタイム

要約

Situation

PSUは学生を第一に考えたコンテンツにシフトし、その過程で出願数を増やしたいと考えていました。

Challenge

40,000以上のページと数百以上のサイトがあり、個性を残しつつ統一感の出せるプラットフォームを見つけるのは大変なことでした。

Our Solution

Acquia Cloud Platform, Acquia Site Factory, Acquia Personalization  

Results

PSUのWebコミュニケーションチームは、3ヶ月で216のサイトをゼロから作り直しました。

クライアント

ポートランド州立大学(PSU)は、1946年に設立された第二次世界大戦の退役軍人のための中等教育機関であり、オレゴン州ポートランドに位置しています。 123分野の学部、117分野の大学院を設置する公立大学で、7つのカレッジから構成されています。 1969年に大学として認可されました。

背景

PSUのチームは「学生ファースト」のメッセージとコンテンツを重視し、PSUのプログラムや学生生活、大学の文化などを紹介することで、入学希望者が学校を選ぶ際に役立つ情報を発信できるようなWebサイトへのリニューアルを望んでいました。 さらに、学生が応募しやすいように、キャンパスツアーを企画し、応募を増やしたいと考えていました。 そして、これらをサポートする一つの方法として、バックエンドのユーザー体験を向上させること、コンテンツ編集者が中枢であるWebコミュニケーションチームや外部のWebプラットフォームに依存することなく、ガバナンスを保ちながら迅速かつ容易に更新・変更できるようにすることが重要であると認識したのです。 

課題

PSUでは、Drupal 7からDrupal 8への移行とADAのWebアクセシビリティへの準拠に加え、40,000ページ以上ある340のマルチサイトを、216まで集約することが求められました。 また、大学ではビジュアルブランディングと継続的なメンテナンスの両方を統一する必要がありました。 

ソリューション

Promet Source社は、大学の各部署やオフィスの代表者と協力し、鍵となるペルソナを中心としたコンテンツ戦略を策定。また、プログラムのコンテンツやキャンペーン、大学のコミュニケーションを融合するためのフレームワークを用いて、サイトのナビゲーションとメニュー構造をシンプルにしました。 彼らはコンポーネントベースのモジュラー型デザインシステムを含むサイトの再設計を行い、学内の約500人いるエディターが簡単にサイトのコンテンツを作成し、スタイル設定までできるようにしました。そしてリモートでサイト構築をする300人が、パンデミック中に200以上のサイトをわずか3カ月足らずで構築できるようにしたのです。 

チームは協力してパブリッシャーサイトを一つ作成し、200以上のマルチサイトがサブスクライバーサイトとして機能するようにし、効率性と拡張性を大幅に向上させました。 ブランドの一貫性を保つため、Prometはメディアライブラリを実装し、PSUのデザインテーマを5つ作成。また、Drupal Focal Pointモジュールを統合し、ブラウザのレスポンスに応じて画像をリフレーミングする際、適切にトリミングされるように設定しました。

今回のリニューアルでは、ユーザーの行動パターンに合わせてサイトマップやページ階層を再編成し、コンテンツ制作者がPSUのブランドガイドラインに沿ったページレイアウトを容易に開発・編集できるよう、柔軟なデザインシステムを導入しています。 コンテンツ編集者は、カスタマイズ可能なブレッドクラムをより手軽に設定し、各ページへの導線やユーザージャーニーを明確にすることができます。同時に、ユニバーサルアクセスWebガイドラインとADAコンプライアンスに準拠したサイトとなっています。

成果

Acquia Digital Experience Platformの導入により、PSUはブランドガイドラインに沿った新サイトを短期間で開発し、ローンチすることができました。 PSUは、学校のプログラム、イベント、キャンパスニュースなどを効率的かつ正確に更新できるようになりました。 具体的には、以下の通りです。

  • PSUのWebコミュニケーションチームは2〜3人のメンバーで構成されています(開発者はおらず、場合によってはプロジェクトマネージャーもなし)。しかし、3ヶ月の間に216のサイトをゼロから作り直し、それらをまとめてひとつのユーザー体験として完成。
  • ダウンタイムゼロ、二段階でのサイト立ち上げに成功。
  • Acquia Cloud Platformは、PSUのWebサイトにおけるスピードと信頼性の確保に貢献し、効率的で安定したDrupal導入をサポートするためのインフラを整えました。
  • Acquia Site Factoryは、サイトのメンテナンスやセキュリティアップデートを一元管理し、各マルチサイトがそれぞれのソーシャルメディアチャンネルとの連携設定を行えるようにしました。 コンテンツ編集者は、公開許可レベルの設定による管理体制のもとで、効率的にサイトを作成することができます。
  • Content Hubを活用した何層もの教育プログラムのテンプレートシステムにより、コンテンツ作成者は、300以上ある大学の教育プログラムを統一したブランドイメージで作成し、50以上の教育サイトで共有することができます。さらに、サイトオーナーが何もしなくても、一貫したメッセージング、重要なプログラム情報へのアクセス、サイトごとにダイナミックに作成される「関心のある他のプログラム」へのリンク、すべてのサイトにおける学生を第一に考えた表現の徹底など、素晴らしい結果が得られました。