導入事例

マリナーズ・ミュージアム&パーク

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Old fashioned nautical art
104 K

アセットの総数

180 K

過去12ヶ月のアセット閲覧数

23 K

過去1年のダウンロード数

要約

Situation

マリナーズ・ミュージアム&パークは、美術品、書籍、写真などの幅広いコレクションを収蔵、管理しています。

Challenge

収蔵品のデジタルファイルは、多数のハードディスク、CD、サーバー、デスクトップなどに保存されていました。

Our Solution

Acquia DAM(Widen)、AssetsおよびInsightsアプリケーションを含む

Results

Acquia DAMによって、ミュージアムスタッフはデジタル資産への内部アクセスを合理化し、コレクションを世界に共有できるようになりました。

クライアント

1930年に設立されたマリナーズ・ミュージアム&パークは、世界最大級の海洋博物館です。 コレクションは32,000点で、美術品と立体物が均等に配置されています。 マリナーズ・ミュージアム図書館は、約11万冊の書籍、80万枚の写真、フィルム、ネガ、100万点以上のアーカイブ資料を所蔵しており、西半球最大の海事図書館となっています。

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Collage of four images of the Mariners' Museum and Park

背景

博物館のいたるところにある芸術作品や、図書館のコレクションがデジタル化され、検索可能なオンラインカタログとして、世界中のどこからでもアクセスできるようになっています。

課題

美術館のデジタル資産は、社内の多数のハードディスク、CD、サーバー、デスクトップに保存されていました。 さらに、各チームはそれぞれのソース内で異なる索引を付けていました。 デジタルサービス部門のディレクターであるマーク・マルソッチ氏は、「必要な資産を見つけることはほぼ不可能だった」と語っています。特定のファイルを探し出すのに何日も、あるいは何ヶ月もかかることもあったのです。

さらに、既存のファイルが見つからず、もう一度デジタル化を余儀なくされることもしばしばありました。 また、スタッフはマスターファイルが見つけられないため、Web上の低画質の画像を使用することも。 「これだけ充実したコンテンツがあるのに、それが生かせない状況をどうにかする必要があった」とマルソッチ氏は言います。

ソリューション

リナーズ・ミュージアム&パークは、この状況が維持できないことを知り、適切なデジタル資産管理(DAM)システムを探した結果、2017年にAcquia DAMを選択し、導入しました。

たった一つのデータソース

Acquia DAMは、デジタル資料のサイロ化したストレージを解消し、職員がコンテンツを包括的に理解できるようにしました。 さらに、一貫性のある徹底したメタデータが検索ツールの原動力となり、アセットの検索が容易になりました。 「私たちはエンジンのない船から、ジェットエンジン搭載の船になったんだ」とマルソッチ氏は言います。 

使い勝手のよさ

Acquia DAMの直感的なユーザーエクスペリエンスにより、組織全体への導入が無事成功しました。 マルソッチ氏は、「人々は自然とこのシステムを利用するようになった」と語っています。 「必要なアセットを入手する最も簡単な方法だからこそ、乗り換えたのです」 。彼は、ミュージアムスタッフのほぼ100%がDAMシステムを利用していると話してくれました。 「スタッフがより多くの資産にアクセスできるようになれば、より強固な組織にもなります」。さらに、マルソッチ氏はメタデータの入力を支援するボランティアチームを育成しました。 「たった1時間のトレーニングでOKなんです」とマルソッチ氏。 彼らのサポートは非常に貴重で、毎週約60時間もの労働力を提供してくれていると推定しています。 

強力な分析ツール

Acquia DAMのインサイトアプリケーションで取得したデータは、マルソッチ氏のチームがビジネス上の意思決定を行う指針の一つとなっています。 例えばアセットのダウンロード状況を見ると、世界中のほぼすべての国でコンテンツが利用されていることが確認できます。 「これらの分析結果は我々の影響力を示す指標でもあるので、助成金や寄付を求める際にも役立つんです」とマルソッチ氏は言います。 また、ダウンロード状況を見ることは、コンテンツのニーズやトレンドの把握にも役立っています。 これらデータインサイトの活用により、「私たちはこれまで以上に世界とつながり、イノベーションを起こせるようになりました」とマルソッチ氏は述べています。

成果

統一されたプロセス

各コンテンツに簡単に、そしてセルフサービスでアクセスできるようになったことで、ワークフローが統合され効率化されました。 「DAMはミュージアム内の垣根を取り払うもの」とマルソッチ氏は言います。 「スムーズに資産を管理・共有する中心拠点ができました。これにより、現場でもリモートでも、来館者、コミュニティ、研究者に豊かな体験を提供できるのです」。  

顧客サービスの強化

Acquia DAMは、ミュージアム全体のワークフローを洗練させ、改善しました。 これまで何日もかかっていた画像のリクエストが、数分で済むようになったのです。 「レスポンスの速さに後援者は唖然とするほどですよ!」とマルソッチ氏は共有してくれました。 また、イベントの写真は24時間以内に提供され、17のWebサイトやソーシャルメディアにおける寄付者の対応、Webでのアクティビティを支えています。 「コンテンツに携わっている人なら誰でも手に入れられ、世界へ発信できる」とマークは言います。 「また、開発部門は写真に写っている寄付者にタグ付けをして、感謝の気持ちを伝えたりできるようになりました」。 

売り上げの増加

Acquia DAMによって実現したワークフローの効率化は、博物館のコンテンツ価値を高めました。 さらに、チーム全体が検索やルーティンワークに費やす時間を減らし、組織にとってより有用な業務に時間を割けるようになったのです。 例えば、eコマースやライセンス部門は、今やその成長に必要なサポートを得られるようになりました。 マルソッチ氏は「売上が20%も伸びたのは、プロセスを合理化し、DAMを導入したおかげだと実感しています」と話してくれました。