ボストン市
要約
ボストン市は、市のデジタルフロントドアであるBoston.govの再構築に着手し、美しく、快適で、利便性の高い政府のウェブサイトを構築することを目標としました。
新しいウェブサイトは、市民との関わり方を再定義することを目的としています。
Drupal、Acquia Cloud Platform
- 2 万を超えるWeb ページ、合計 100 万ワード以上を新たな boston.gov へ移行
- ウェブサイトのリニューアルを予算内で実現
- 新サイトはキックオフミーティングから 11 か月後に公開
クライアント
ボストン市は、強豪スポーツチーム、ニューイングランド地方の料理、名門大学、豊かな歴史で世界的に知られています。 同市はボストンの 480 万人にサービスを提供し、23 の区域をサポートしています。 アメリカ発祥の地として知られるボストンは、初の公立学校、地下鉄システム、公共公園ができたことでも有名です。
背景
ボストン市はオンラインの入り口であるサイト「Boston.gov」の再検討を開始しました。その目標は、美しく、魅力的で、とても有益な市のWeb サイトを構築することでした。 そこで同市は Acquia およびデジタル エージェンシーの IDEO と Genuine Interactive を選び、行政機関がデジタル的に市民をサポートするための基準を設けるよう支援を要請しました。
課題
それまでのボストン市 Web サイトは 10 年を迎え、旧式のコンテンツ管理システムで稼働していたため、ニーズに対応できていませんでした。 新しい Web サイトでは、有権者のエンゲージメントの可能性と、そのあるべき姿を見直すことが目標でした。 レスポンシブデザインも重要事項とされ、アクセシビリティに関する WCAG ガイドラインのレベル AA を満たす必要もありました。
ソリューション
Acquia はボストン市と共同で、Drupal オープンソース コンテンツ管理システムを使って Boston.gov を構築する反復的なアプローチを開発しました。 Drupal を採用したことで、開発者の大規模なエコシステムを利用し、ユーザーの変わりゆくニーズに対応できるようになりました。
Acquia のプロフェッショナル サービス チームは、行政機関がデジタル技術を使って市民によりよいサービスを提供する方法を再検討するため、新しい Boston.gov のアーキテクチャ、開発、調整を主導する支援をしました。 この任務はサイトの立ち上げ後も継続しています。 ボストン市は Web サイトを立ち上げたとき、今後の活動内容を共有し、市民に自らのアイデアを出してもらうきっかけを作るために Boston.gov のロードマップも発表しました。 立ち上げ以降、市民からはたくさんの意見が寄せられました。 ボストン市に届いたメール 611 通のうち、537 通 (88%) がサイト改善のために実行できるアイデアでした。
ボストン市は最終的に boston.gov のソースコードもパブリックドメインに公開しました。 Boston.gov を稼働させているコードを誰もが見て、問題を指摘し、改善を提案できるほか、そのコードを自分のコミュニティで使うこともできます。 オープンソースは Acquia の DNA の一部であり、イノベーションを共有することこそ皆に恩恵をもたらす潮流になると Acquia は考えています。
成果
Acquia が構築を支援したボストン市の Web サイトによって、市の提供する情報やサービスへのアクセシビリティは劇的に向上し、行政機関に対する住民の期待が大きく変化しました。
Web サイトはレスポンシブデザインでモバイルに完全対応
新しい Boston.gov はアクセシビリティに関する WCAG ガイドラインのレベル AA をすべて満たし、読解レベルは中学卒業程度に規定 (変更前は大卒レベル)
2 万を超えるWeb ページ、合計 100 万ワード以上を新たな boston.gov へ移行
ウェブサイトのリニューアルは予算内で実現
新サイトはキックオフ ミーティングから 11 か月後に公開