AVL
要約
彼らが求めていたのは、コアバリューを反映した最先端のウェブプレゼンスでした
AVL が以前使用していた独自の CMS は、ライセンスやメンテナンスに非常にコストがかかっていました
Drupal, Acquia Cloud Platform
老朽化したウェブサイトを、多様なニーズに対応する洗練されたウェブプレゼンスに一新しました。Drupal を使用することで、以前のプラットフォームと比較して大幅なコスト削減を達成すると同時に、カスタム機能を開発するための強固な基盤と拡張性が得られました
クライアント
世界有数のモビリティ・テクノロジー企業である AVL は、自動車産業における開発、シミュレーション、ソフトウェア検証を専門としています。同社は、気候変動に左右されないモビリティの分野におけるイノベーターであり、さまざまな用途で費用対効果の高いソリューションを提供しています。75年にわたり事業を拡大し続け、現在では29の地域で事業を展開しています。
背景
AVL はグローバルな事業展開を続ける中で、進化するビジネス要求に対応したウェブサイトのリニューアルが必要だと感じていました。自社のコアバリューを反映した最先端のウェブプレゼンスを提供し、AVL を将来のモビリティトレンドに対応する信頼できるテクノロジーパートナーとして認知されたいという狙いがありました。
AVL がサイトに必要とした主な機能は以下の通りです。
- 多地域対応で、展開する29の地域に異なるコンテンツを表示
- 8言語に対応した多言語サポート
- 中長期的なコスト削減
- 優れた編集体験
- 優れた直感的デザインによるユーザー体験の向上
- セールスフォースとの統合
- マルチサイト CMS により、複数の AVL ブランドおよびキャンペーンウェブサイトの展開と一元管理が可能
課題
以前、彼らは独自の CMS を使用していました。しかし、ライセンスとメンテナンスのコストが高額だったため、同社はより費用対効果の高いオープンソースのソリューションを求めていました。また、元の機能を維持(または改善)しながら、すべてのコンテンツを移行できるソリューションが必要でした。
ソリューション
1xINTERNET と協力し、Acquia Cloud Platform の Drupal マルチサイト機能を使って新しいソリューションを構築。アーキテクチャは包括的なスコープに対応し、複数の言語と地域の要件に対応しています。複数のサイトが同じコードベースを参照することで、各サイトで同じ機能をサポートしながら、特定のカスタマイズされたコンテンツの提供を可能にしています。
シングルサインオン(SSO)ソリューションを導入したことで、個別のログイン認証情報を必要とせず、ユーザーは一度認証を受けるだけでさまざまなサービスにアクセスが可能に。認証プロセスを一元化することで、AVL はユーザーアクセス、アクセス許可、認証プロセスをより細かく管理できるようになり、ユーザーのアクセス管理効率化、セキュリティを完全に確保することができるようになりました。VPN プライベート・ネットワーク接続をリアルタイムで検証し、ログイン・サーバーと通信することで、さらにセキュリティを強化しています。
また、1xINTERNET は新しいサイトを Salesforce と統合し、ダウンロードからイベントやウェビナーの登録、ニュースレターの購読まで、さまざまなソースからの情報を一元化して処理できるようにしました。Drupal と Salesforce 環境間の強固なブリッジが、データ収集と共有プロセスを合理化したのです。
新しい AVL のウェブサイトは企業の重要な役割を果たし、各地域の需要に合わせて最近の進歩やサービスを紹介。地域ごとのアクセス制限、マーケットごとの公開スケジュール、全ページと1段落の公開解除オプションなど、個々の要件に対応する追加機能を組み込みました。
結果
老朽化したウェブサイトを、多様な市場に合わせた先進的なウェブプレゼンスに変貌させた AVL。Drupal の採用により、以前のプラットフォームと比較して大幅なコスト削減を実現しながら、カスタム機能を開発するための強固な基盤と拡張性が得られました。
同社のマルチサイト設定は、29の地域にまたがる8つの言語で利用可能で、それぞれが異なる市場に合わせたコンテンツを提供。ウェブサイトは Salesforce と完全に統合されており、顧客関係管理の強化、データフローの合理化、業務効率の向上を実現しています。また、セキュアな SSO ソリューションは、50,000人の同時ユーザーを扱うことができ、完全なユーザー管理が可能です。
半年前、AVL はトラッキングシステムを導入し、業務の最適化と全体的な効率の向上を実現。また、シンプルで安全なパブリッシングとレビューのプロセスにより、ウェブ担当編集者は地域固有のコンテンツを簡単、効率的、迅速に作成できるようになりました。